一般歯科
虫歯について
むし歯について知ろう
『むし歯』と言う言葉は誰でも知っているでしょう。
でも、むし歯ってどうしてできるのか、どのように進行していくのか知っていますか?
知っているようで知らない『むし歯』について、お話しします。
むし歯の原因は?
砂糖など糖を含んだものを食べたり飲んだりすると、お口の中のむし歯菌(ストレプトコッカス・ミュータンス菌)が、糖をエサにしてグルカンをつくります。
グルカンは、ねばねばしていて、歯にむし歯菌を強くくっつけます。このグルカンによって歯につけられた細菌のかたまりがプラーク(歯垢)です。
さらに、プラークのなかでは、むし歯菌が糖を発酵させて酸を出し、硬いエナメル質などの歯質を溶かしていきます(脱灰)。これがむし歯です。
進行1口の中にはむし歯の原因となる「ミュータンス菌」がいます。
進行2ミュータンス菌が糖を取り込み不溶性グルカン(歯垢のもと)をつくります。
進行3不溶性グルカンにミュータンス菌がどんどん集まり、プラークを形成します。
進行4ミュータンス菌が糖からむし歯の原因となる酸をつくり歯を溶かします。
この他に、ラクトバチラス菌というむし歯菌もあります。
ラクトバチラス菌は、酸を作り出してむし歯を進行させる菌です。
むし歯の発生の条件は?
『むし歯はいくつかの要因が重なって起こります。
- 糖質:
- 砂糖だけではなく、ごはんや果物など多くのものに含まれています。
- 菌:
- お口の中にむし歯の原因となる菌がいることで、むし歯が発生します。
- 歯の質:
- 乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く軟らかいため、むし歯になりやすいですが、個人差があります。
- 時間:
- 糖質・菌・歯の質の3つの条件が重なった状態が続くことにより、むし歯が始まります。
それぞれの条件を最小限にできるよう、できることをひとつひとつ実践してみましょう。
むし歯の進み方と症状
C0歯の表面が白く濁ってくすんで見える状態。放っておくとむし歯に進行してしまいます。
C1ミむし歯の進行はエナメル質のみで、歯の表面が白く濁ったり黒く見えている状態で、痛みは感じません。
C2むし歯が象牙質にまで達し、歯の表面が黒く見えている状態。食べた時に痛みを感じることもあります。
C3どんどんむし歯が進行し神経(歯髄)にまで達しています。時には激しい痛みを感じることもあります。
C4歯冠部が大きく壊れて、歯根部だけが残った状態。痛みを感じなくなってきます。
CO(初期むし歯)は歯の表面からカルシウムなどが唾液中に溶け出した状態ですが、まだ歯に穴はあいていないので、カルシウムなどを補うことで元の健全な状態に戻る可能性があります。C1~C4は歯の一部が溶けてなくなっているため、元の健全な状態には戻りません。
むし歯になりやすいところ
CO(初期むし歯)は歯の表面からカルシウムなどが唾液中に溶け出した状態ですが、まだ歯に穴はあいていないので、カルシウムなどを補うことで元の健全な状態に戻る可能性があります。
C1~C4は歯の一部が溶けてなくなっているため、元の健全な状態には戻りません。
むし歯の進み方と症状
- 咬合面(こうごうめん)う蝕(歯のかみ合わせのむし歯)
- 隣接面(りんせつめん)う蝕(歯と歯の間のむし歯)
- 根面(こんめん)う蝕(歯の根っこのむし歯)
- 二次う蝕(治療済みの歯に再発するむし歯)
生えかけの時期に多い奥歯のむし歯
第一大臼歯(6歳臼歯)など、複雑になった噛み合わせの溝の部分に多く発生します。とくに、生えかけの奥歯は他の歯よりも高さが低くハブラシが届きにくいので注意が必要です。
歯と歯の間がきつい場合に多い歯と歯の間のむし歯
小さな乳歯から大きな永久歯に生えかわる時期には、歯と歯の間がきつくなり、みがき残しや唾液による自浄作用が低下するため、注意が必要です。また、永久歯が生えそろうと、より歯と歯の間はきつくなります。歯間ブラシやフロスを使う習慣をつけましょう。
歯ぐきが下がって露出した歯の根元の部分にできるむし歯
歯の根っこ(歯根)は比較的やわらかいセメント質でおおわれているため、むし歯になりやすいので注意が必要です。
治療済みの歯に再発するむし歯
一度詰めたりかぶせたりして治療した歯も手入れを怠れば再びむし歯になります。『一度治療をすれば安心!』と思わず、より丁寧なブラッシングを心がけましょう。
カリエスリスク
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針金のない入れ歯治療について
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